ついに素人下山家勤め人にも奥穂高岳アタックの日がやってきた。(2016年8月17日)
目次
上高地から岳沢へ
もともとは4泊5日で上高地→岳沢→前穂高岳→奥穂高岳→涸沢岳→北穂高岳→涸沢→横尾→常念岳→蝶ヶ岳→徳沢→上高地の予定だったが、天気予報が芳しくないことからヒエ平から常念岳を1泊2日で往復してから上高地へ来た。
アタック前日の8月16日に上高地に着いた時の奥穂高岳方面。雲が掛かっていたが、青空が出ていた。
この日も天気予報は芳しくなかったが雨は降っていなかったのでとりあえず行けるところまで行くことにして上高地を発った。
奥穂高岳は雲が掛かっているが前穂高岳は見えている。これはもしかしたらイケるかもしれない。
岳沢への分岐点
謎の風穴
標識もある。
標高が上がってくると上高地が見える。
天気が微妙なため特段の多幸感もなく、黙々と登っていたが、岳沢小屋が近づくにつれて雲も近くなってきた。またしても嫌な予感だ。
岳沢小屋の手前で雨が降ってくる
この嫌な予感はすぐ現実となる。雨が降ってきた。これはヤバい。雨降りの中、重太郎新道を安全に登れるのかという疑義が頭の中を埋め尽くす。
いつもなら「私は素人下山家勤め人である。君子危うきに近寄らずだ。」と言ってあっさり下山するところである。
しかし、今回のパーティーは大雨でも余裕でウルトラトレイルを完走してしまうabさん、レースには出ないがabさんに準ずる体力を持っているkmさん、さらに二日酔いでゲロを吐きながらでも鹿島槍ヶ岳を登ったyoさんという強力メンバーである。
奥穂高岳ともなると次のアタックチャンスはもう一生ないかもしれないということで登頂のモチベーションがみんな半端なく高いようだ。
これは困った。個人的には今すぐに下山を始めたいくらいだ。そもそも眺望のない山頂に用はない。何度も言うが私はピークハンターではない。素人下山家勤め人だ。
しかし、今すぐ下山しましょうと言えるような雰囲気では全くない。。
ピンチだ。穂高連峰の崖下が私の墓場になってしまうかもしれない。
そんなことを延々と考えているうちに岳沢小屋に着いてしまった。雨は降り続いていて止む気配はない。
休憩しながらこの先どうするかという話にもなったが、やはりみんなの登頂の意向は固そうでそれを覆すことは厳しそうだ。一方で私の技術と体力ではこの先登りきれるという確信が持てない。もちろん初めてのルートなので、行ってみれば意外と余裕で登れてしまう可能性もあるわけだが、結果的に登れた、というのを期待して登るのは非常にリスキーだ。おそらく他の3人の足を引っ張っるのは確実だし、場合によっては大きな迷惑を掛けてしまう可能性もある。
岳沢小屋で下山を決断
非常に厳しい判断となったが、みんなに迷惑を掛けそうだということで誠に勝手ながら私一人先に下山して上高地で全員の下山を待つことにすると告げた。私は素人下山家勤め人である。選択肢はこれしかない。
結局yoさんが一緒に下山してくれることになり、abさんとkmさんと岳沢小屋で別れた。
上高地に戻る途中、Tシャツで手ぶらで登っていく欧米人?の家族とすれ違った。
上高地に降り、yoさんと上高地ビジターセンターで北アルプスの山々のライブカメラの映像を見ていたが、各山ともガスっていて真っ白だ。やはり無理して登らなくて良かったと思いつつ、abさんとkmさんの帰りを待った。
上高地でもう一泊することになるかと思ったが、明るいうちにabさんとkmさんが降りてきた。さすがの健脚だ。
その日のうちに下界へ降り、温泉に入って焼肉を食ったのは言うまでもない。
槍ヶ岳・穂高岳(2019年版) 上高地・北アルプス (山と高原地図)
